ふつうというものさし

こんにちは!リバーサルのサビ管 藤原です。冷たい食べ物が恋しい季節ですね~。私の出身地 新潟ではへぎそばと呼ばれるつなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使った蕎麦が有名です。新潟ではカラシをつけて食べますが、他県の人には理解されません(/ω\)新潟ではふつうのことなのに…
 
ということで今回は「ふつうというものさし」についてです。
人の精神状態について「おかしい」「変」「異常」というときには、「ふつう」というものさしが存在します。人は悩みや不安があるかないかではなく、「ふつう」というものさしで正常かどうかを判断しているのです。先ほどのおそばの話ですが、わさびでいただく地域の「ふつうというものさし」で測れば、カラシでそばを食べる新潟県民は「異常」に見えるでしょう。ということは「異常」とみなされるのは社会の中で大多数の人が期待している行動様式から外れるとき、すなわち逸脱しているときと言えますね。
たとえば、病気でもないのに何年も歯を磨かず、お風呂にも入っていないという人のことを「おかしい」と思うのは、毎日歯を磨き、入浴するのが「ふつう」と考えられていて、そうすることが期待されているからです。また、ふつうは女性が着るような服を男性が着用すれば、「変な人」「ふつうではない」「おかしな人」と思われることがありますね。
 
でも「ふつう」ってなんでしょう?世界を見渡せば、入浴の習慣のない民族は多いですし、そうした人々の目には、毎日風呂に入らないと気持ちが悪いという日本人のほうが異様に映るに違いありません。日本で女性が着るタータンチェックの巻きスカートは、スコットランドの男性にとっては正装の伝統的キルトです。現代では「天文学の父」と称されるガリレイG,Galileiは、地球が太陽の周りをまわっていると地動説を唱えて、天動説を唱えるキリスト協会が支配していた中世社会で異端とみなされていましたよね。
このように社会や時代によって「ふつう」が大きく変化するとしたら、精神的に「異常」とされる基準も違ってきてよいのではないでしょうか?アメリカの精神科医サズT,S,Szaszは精神疾患という概念は社会が作り出した神話であると批判しました。現実に冷戦時代の旧ソビエト連邦では、精神医学が政治的に利用され、反体制活動家が精神病者として収容所に拘禁されていたこともありました。また、これまで国によって疾患の診断基準には幅があったり、さらに同じ国の中でも、医師によって診断が異なることもあり、心理検査により別の疾患であることが判明した方もいます。
そう考えると「ふつうのものさし」なんてあいまいなもので人と違うから「異常」なんて決めつけはナンセンス!そう思いませんか?
 
だからリバーサルを利用して訓練し就労したい!!と希望をもって入所される皆さんと面談するとき、わたしたちは「ふつう」なんてものさしでその人を判断することはしません。「ふつう」「ふつうでない」に目を向けるのではなく、その人にとって困っていることは何か?を明確にすることが就労や社会参加への確実な第一歩だと考えています。一度リバーサルに来て、自分にとって何が問題になっているのか、頭を整理してみませんか?スタッフ一同お待ちしています!

2 Responses to “ふつうというものさし”

  1. M.J より:

    自分は異端と言われることに抵抗は
    ありませんが、このブログを読むと
    やはり嬉しいというか安心します
    自分には自分のものさしがあります
    間違っていればすぐかえますが
    正しいと思うかぎり変えるつもりは
    ありません。

    良いブログを読んで嫌なことに
    対する気持ちが少し和らぎました。
    感謝です。

  2. tokkynoir より:

    自分と違うことに出くわした場合は、まずその対象物の前に、
    「自分は一例と1サンプルにすぎない」
    と思うのが持論でもあります。

    http://tokkynoir.sakura.ne.jp/database/archives/97

    ここにも、まとめてみました。

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