アリの話② ~オスアリの一生~

こんにちは虫太郎です。さて、前回のお約束どおり社会を持つアリについて、もう少し詳しくお話していきましょう。

 

前回、卵を産む女王とそれを育てる働きアリの分担についてお伝えしましたね。その際、オスの役割についてはお伝えしていなかったかと思います。まずそれをお伝えしましょう。

 

オスの役割・・・それは、「メスと交尾する」それだけです。それもその機会を得られるのはたった1回きりで、交尾する・しないに関係なくその機会の後にオスの生涯は終わります。そのメスとの交尾の機会までオスはただ巣の中に居るだけです。人間の世界で言えば「ヒモ」ですかね(笑)

 

なぜメスとの交尾の機会がたった1回きりしかないのか・・・それは、アリのオス・メスの出会いの機会が1回きりだからといえます。どのようにして出会うのかというと、皆さん、アリにも翅(はね→昆虫の場合の「はね」はこの字を当てます)があることをご存知でしょうか?もしくは翅のあるアリをご覧になった事がおありでしょうか?このアリのオス・メスの出会いの機会に参加するアリは「翅のあるアリ」だけなのです。そしてその翅を持ち合わせるのがオスアリとのちの女王となるメスアリだけとなります。

 

この出会いの機会、ある決まった季節・時間帯・天候などの条件(これらは種によってまちまちです)に合わせて各巣ごとのオス・メスアリが一斉に空を飛び、上空にて「集団お見合い」を開催するといったイメージでなされます。これを「結婚飛行」と言います。アリが翅を使って空を飛ぶのもこの結婚飛行の機会のみです。その後はオス・メス問わず自身がいた巣に戻ることはありません。メスの場合は女王となって新たな巣を作っていくわけですが、オスの場合、巣から出たら新たな巣を作ることも単体で生きていく能力も無いことから、生涯をそこで終えることしか選択肢がなくなるのです。

 

これがオスの一生ですが、単体で生きていく能力がないのは何もオスアリに限った話ではありません。そこにこそアリの社会性が見えるわけで、次回はそのあたりのお話を出来ればと思います。

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