『秋の夜長』 ~読書のススメ・その4~@本郷

こんにちは!リバーサル本郷・スタッフの中村です。
さて、秋の夜長の読書のおすすめ本を紹介する4回目です。
 
今日おすすめするのは、
イスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史 上下巻』
 
サピエンス全史というタイトル通り、
わたしたち現生人類、ホモサピエンスの歴史について書かれています。
これまでも『銃・病原菌・鉄』など、様々な視点からたくさんの書物が書かれてきました。
しかし、この本は特別おもしろい!ぜひ読んで見てください。
 
内容をおおまかにお話しすると、
20万年前、東アフリカに出現したのが私たちホモサピエンス。
他の人類種は滅びましたが、
なぜ私たちの祖先だけが生き延びて食物連鎖の頂点に立ち、
文明を築くことができたのか。
 
著者はその原因として、
三つの重要な革命「認知革命、農業革命、科学革命」があったと捉えています。
 
認知革命とは、私たちホモ・サピエンスは「虚構」=フィクションを信じることにより、
大きな社会機構を築くことが出来た、というものです。
架空の事物について語る能力は神話を生み、大勢で協力することを可能にしました。
虚構とは、古代では神話、現代では宗教、政治イデオロギー、資本主義、法律、貨幣など。
それらの虚構を信じることが出来たから、
地域の小さな組織のみならず国家、
さらに大きな集団をまとめることが可能となったという主張です。
その理論から行くと、
人類史上もっとも成功した虚構は世界全体が信じている資本主義、となります。
なるほど~という感じです。
 
二つ目の農業革命
小麦や米などの穀物を作り始めたことにより、
私たちは定住し人口が増え安定した生活を営むことが出来るようになった、
というのが歴史の常識ですよね。
日本では弥生時代の米作がそれにあたります。
ところが、著者の意見は、私たちはそれまでの豊かな狩猟採集生活を捨て、
小麦と米の奴隷となった、農業は史上最大の詐欺、というものです。
 
そして科学革命。産業革命以降、
私たちは生物としての順応力を超えたスピードで飛躍してしまったために、
今不安を抱えたとても危険な種になっていること。
人工知能や遺伝子操作の進歩によって現れるかもしれない私たちが生みだした、
私たちにそっくりの“超ホモサピエンス”がこの世界を支配する時代の到来の予言……。
今後、私たち人類はどう生きて行きたいのか、
どういう選択をして行ったらよいのか、考えさせられる内容です。
 
そして続編、『ホモ・デウス 上下巻』が先頃発売されました。
こちらはサピエンスの未来について書かれています。
超ホモサピエンスの時代が来ようとしている今、
人類は自らを創り変え、神の領域に踏み込むのか…。
こちらについてもまた改めてご紹介させていただきますね。

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