就労継続支援 B型

・会社なの?訓練するところなの?

 就労継続支援は「障害者総合支援法」に基づく障がい福祉サービスとして、障害のある方に就労や生産活動などの機会を提供することで、就労等に必要な知識及び能力の向上を図るための訓練を行う施設です。

 

・就労継続支援A型や就労移行支援との違い

就労継続支援 B型は「障害者総合支援法」に基づく障がい福祉サービスとしての事業内容として、下記のように規定されています。

 

“通常の事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を行なう。”

[厚生労働省-障害者の就労支援対策の状況]より引用

 

①働くための契約を結ばない

②障害のある方

が利用対象者であり、そのような方に就労や生産活動の機会、就労に必要な知識や能力の向上のための訓練を提供する場が就労継続支援 B型となります。ここがその他の「障害者総合支援法」に基づく就労系の障がい福祉サービスとの一番の違いとなります。

 

・就労継続支援B型の訓練内容は?

「就労継続支援A型」が、訓練施設を謳っていながらも、その利用者が実質は「契約に基づいて仕事をする」ことになるのに対し、「就労継続支援B型」は「障害のある方が訓練するところ」という意味合いにおいては「障害者総合支援法」に基づく就労系の障がい福祉サービスの中でも最もご自身の障害や体調に合わせて、ご自身のペースで訓練できる施設であるといえます。

 

上記の事業内容の通りだと「B型を利用する」ということは、事業所側からすると「利用者を雇用する」ことにはなりません。従って、A型事業所の利用者のように「利用者」でありつつ「雇用者」でもあるという事にはなりません。また、「雇用者」ではないから労働法の適用を受けることもありません。

 

それがどういうことかというと、A型利用との違い、ポイントとなるところは

1:就労継続支援B型での作業を通して、工賃を支払う必要はあるが、各都道府県に定められる最低賃金以上の金額を給料として支払う必要はない。

2:週20時間以上の作業をしたとしても雇用保険の加入はできない。(雇用契約を結んだ就労ではなくて、あくまで作業だから)

3:雇用契約自体結んでいないから、利用日・時間などを自分の都合で調整しやすい。

 

利用者からしてみれば「権利」と「報酬」の部分に関して、A型利用に比べると得られるものが少なくなりますが、雇用契約に縛られない分、利用日・時間など調整しやすく、ご自身の障害や体調に合わせてご自身のペースで訓練できるメリットもあるわけです。

 

病気や年齢などの理由により一般就労やA型利用などの雇用契約に縛られるのが困難な障害のある方にとっての訓練の場なのです。

 

とはいえ、B型利用に際して、事業所と雇用契約を結ばないだけで、利用契約は別にかわす必要があります。その契約内容に沿って利用していく必要がある点は、A型B型ともに同じです。

 

【どんな訓練・作業をしているの?】

多岐にわたりますが、下記のようなものが多いようです。

・ボールペンの組み立て

・部品の仕分け

・パンやクッキーなどの調理

・農作業

・地域情報誌のチラシ折りやポスティング

 

【工賃はどれくらい?】

事業所によってその取扱いは異なり、事業所に通うごとに「1日1,000円」のように決められた金額がもらえる場合や、作業により生産された製品やサービスの出来高に応じて支払われる場合などがあるようです。

 

工賃はあくまで労働契約を結んで支払われる給料とは別なので、各都道府県に定められる最低賃金以上の金額である必要がありません。したがって、おおむねその金額を下回ることになります。

(平成29年度の厚生労働省調査によるB型平均工賃月額は15,603円、同調査によるA型平均給与月額は74,085円)

 

・就労継続支援B型を利用するには?

【利用申請と利用料】

就労継続支援B型も障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスとなりますから、利用の申請・利用者負担に関してはその他の障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスと同様です。つまり、利用申請は市区町村等にて支給決定を受けたのち、事業所と契約を結ぶ必要がありますし、利用者負担は所得に応じた負担となります。

 

生活保護受給世帯・・・0円

市区町村民税非課税世帯・・・0円

前年の所得約300万円以上~約600万円以下の方・・・9,300円

前年の所得約600万円以上・・・37,200円

 

【利用期間は?期限はある?】

就労継続支援B型には利用期間の制限はありません。さらにほかの就労系障害福祉サービスと違い、年齢制限もありません(就労移行とA型は18歳以上~65歳未満まで)

 

・就労継続支援B型事業所の選び方は?

多くの事業所では正式に契約し利用開始となる前に、見学・体験を行っていると思いますので、まずは実際に目で見て、雰囲気を感じ取ったうえで利用を検討されることをおすすめします。これはB型事業所に限らず通所系サービス全般に言える事ですが、特にB型事業所においては他の就労系サービスよりも重要視すべき点です。

 

作業内容は自分に合っているか、工賃の額・量は適切か・・・といったような一般就労を目指すのと同じような視点で事業所選びをすること以上に、ご自身がB型事業所を利用したい理由を明確にしたうえで、事業所の雰囲気はどうか、職員・利用者含めた人間関係で自身も周囲も障害特性上困ることにならないか、障害への配慮は適切か・・・といったご自身の「過ごしやすさ」という面を最優先に事業所選びをしていただくことをおすすめします。

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